SENSHU RUGBY 2018 ~ その2 ジュニア選手権開幕プレビュー
2018年の関東大学ラグビーは大東文化大戦(9月16日/秩父宮ラグビー場)で開幕するが、これに先立つ8日、関東大学ジュニア選手権の日大戦が専大ラグビー部2018年シーズンのスタートとなる。
昨年、専大ラグビー部はリーグ戦2部とともにジュニア選手権カテゴリー3(C3)も全勝で駆け抜け、カテゴリー2(C2)との入替戦では残留を目指してキャプテンを含む半数のAチーム選手を揃えた中央に勝って昇格を決めた(専大は翌週にリーグ戦の入替戦を控えていたこともあり完全なBチームだった)。
専大はジュニア選手権では、近年、C3とC4の間を行き来していたが、2015年にC4に降格した後、2016年にC3、2017年にC2と二年連続して昇格。今季の対戦は筑波、早稲田、法政、日大で、これまでの見慣れた相手とは顔ぶれが異なる。
昨年は佐藤悠、石原武(4年・東福岡)というレベルの高いHB団から素早いパスが供給され、流れるようなバックスのアタックでトライを量産した。目指すラグビーはもちろん今期も変わらないが、メンバーはかなり入れ替わりそうで、現時点での予想は難しい。そこで夏合宿のBチーム最終戦(相手は福岡工大)のスタメンを以下に記すと、
1 檀野友多郎(2年・光泉)
2 小栗冬雅(2年・岐阜工)
3 松尾龍之介(1年・国学院栃木)
4 小野悠太(4年・湘南工科大学附属)
5 小川将永(3年・長崎北)
6 折居慎斗(1年・尾道)
7 中里航太朗(2年・東京農大第二)
8 熊谷一生(3年・東京)
9 杉山郁泉(1年・日本航空石川)
10 松尾東一郎(1年・桐蔭)
11 堀田南雄斗(1年・東福岡)
12 岩佐尭弥(1年・報徳)
13 澤田歩武(4年・専大附属)
14 花田悠太朗(2年・日川)
15 檜山成希(2年・国学院栃木)
以上だが、あくまで夏合宿の連戦中のメンバーで、村田監督の今季のジュニア選手権の構想が最終的にどうなっているのかはまだわからない。
上記の選手の中にはAチームのメンバーに入ってきそうな名前もあるし、他の試合でスタメン出場した選手、ケガから復帰してきた選手が出てくることも十分にあり得る。
今季はリーグ戦は1部、ジュニア選手権はC2といずれもカテゴリーが上がっているため、選手層の底上げは急務。有望な選手はどんどん起用し、Aチームの選手を脅かす選手がどんどん出てくることが求められる。
筑波、早稲田、法政、日大相手にどこまで戦えるかは、リーグ戦にも影響するだろう。
昨年を振り返ると、やはり一足先に開幕したジュニア立正戦の素晴らしい内容での勝利が、続くリーグ戦開幕の国士舘戦での完勝へとつながった。この2試合の内容を見て「今年は行ける」と思った観戦者は多い。
もちろん今季はそう簡単にはいかないが、来年はワールドカップが開催されると同時にラグビー部創部90周年を迎える。
就任以来、この2019年を一つの節目として目標にしてきた村田監督にとって、2018年は飛躍すべき年となる。つねに努力を怠らず、どんな時でもポジティブ、有言実行の人がいかなる手腕を発揮するか? 期待の膨らむ2018年がいよいよ始まる。
ちなみに……
今季のジュニア選手権のカテゴリー1は帝京、明治、東海、慶應、流経だ。
関東大学ジュニア選手権 カテゴリー2
9月8日 日本大学 日大稲城G(12:00)
10月13日 早稲田大学 専大伊勢原G(12:00)
11月4日 法政大学 法政大学G(12:00)
11月13日 筑波大学 専大伊勢原G(13:00)
文責:京谷六二